東京の南西、静岡県伊豆半島に位置する「熱海」。
この写真の右側の建物が、Lillyのアトリエ。
レトロながら所々で赤がアクセントになり、モダンでもある造りが特徴的で、
その先には一面に海が広がっている。

玄関に入ると、国際的な美術書「アートメゾン・インターナショナルVol.22」
に掲載された、太陽と月シリーズの作品『宙へ』が目を引く。
額縁が実によくフィットしており、『宙へ』の魅力が最大限に伝わってくる。

『宙へ』は「皆さまのお部屋」でも玄関に飾られていたが、
出入りする際に不思議と元気づけられる気がするのもうなずける。
そのまま一部作品を展示しているショウルームへ。

熱海の暖かい日差しが差し込むなかで、
それぞれの作品が存在感を示している。
(なお、写真に写っているものも含め13作ほどが展示)

熱海はさまざまな芸術家が拠点を置くことでも有名で、
山や海といった自然と密接に繋がれるこの地ではより一層インスピレーションが湧いてくる。

このLilly’s Atelierの中でも最大級のサイズを誇っているのが『決意』。

まっすぐと月に向かい道が開けているこの作品からは、
迷いや悩みなどの心の淀みもクリアになっていくのを感じられる。

 

Lillyには20分ほど時間を頂戴し、熱海初の作品を描いてもらった。
水彩とアクリル絵の具の、濃淡のある画材での描画。
いつもとは違う画材を使うため、どう仕上げていくか一考し、
描き始めると迷うことなく、ノンストップで描かれていく。

テーマは『今日の気分』。
はじめは黄色や橙色などの暖かい色で満たされてゆき、
徐々にこの日の好晴の空や、アトリエの目の前に広がる広い海を想像させるクリアな青色が交わっていった。
作品では普段見ることのできない短い時間での描画も、
Lillyのインスピレーションがまた違う形で感じられる。

熱海で描いた初めての作品。
いつも描く作品よりはるかにラフだが、
熱海に、このアトリエによく合う『熱海第一号』の作品となった。

ここ熱海から広がっていくLillyの熱海作品。
今後このアトリエで描かれる作品にも注目だ。


◇展示作品一覧

『宙へ』– 玄関:画像1枚目

『太古の記憶』– ショウルーム:左から1番目

『大和』 – ショウルーム:左から2番目

『龍神』– ショウルーム:左から3番目

『青の群像』– ショウルーム:左から4番目

『決意』– ショウルーム:画像5,6枚目

『希望』– その他(玄関隣)

『誕生』– その他(ショウルーム奥)

『静かなる祝宴』– その他(ショウルーム奥)

『天上の至福』– その他(ショウルーム奥)

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